戸塚パルソ通信@メール 第133号
地域情報
2024年1月
ペーパーレス化などの改革が評価柏尾小学校PTA が「日本PTA会長表彰」
◆日本PTA75周年記念式典の授賞式後に。柏尾小学校古沢校長(左)同校PTA会長佐藤雄太郎さん(右)
柏尾町の柏尾小学校PTAが、令和5年の「日本PTA会長表彰」を受けました。ペーパーレス化などさまざまな改革を進めていることが評価されての受賞です。
◆佐藤雄太郎PTA会長に伺いました
パルちゃん:たいへん大きな賞だと思うのですが、受賞までの経緯を教えてください
佐藤会長:まず、PTA改革ですが、やはりコロナの影響が大きかったです。柏尾小は、戸塚区の中でも地域との連携がものすごく強い学校だと思います。が、コロナ禍で、それまでの行事が中止になり、PTAの意識が変わりました。
象徴的なのがベルマークの活動で、「活動はいらないのでは?」という議論もあったのですが、柏尾小PTAは、実はベルマークの累積点が400万点を超える有数の団体だということがわかりました。これは地域との連携のおかげです。この関係を、ただ、なくすというのは勿体無い、でも、これまでのように大勢集まっての活動も難しい、となり、ノルマ的だった活動から、自由に、できる人だけでやろう、という方向に舵を切りました。
パルちゃん:なるほど
佐藤会長:そして今回、一番注目していただけた点が、ペーパーレス化なんですが、やはりコロナ禍で学校に集まっての作業ができない中、印刷物の制作が大きな負担になっていました。さらに今までの印刷機が買い替え時期になってきていて、印刷をどうするか、検討した結果、「ペーパーレス化」を目指すことになりました。もちろん、印刷物が皆無になることはないので、そこは、印刷機よりも高性能のコピー機にすることで、便利でクオリティを高くしました。そして、印刷のおたよりで行っていた連絡事項を、ITツールを活用して行うことにしました。どうしても紙で読みたい人は、サーバー上にデータを置いておくので、それを、自分で印刷してもらうようにしましたが、問題はほぼありませんでした。
◆柏尾小学校
パルちゃん:怒涛の改革ですね
佐藤会長:いえいえ。必要に迫られてのものでしたが、そうすると、PTAの業務が非常にスッキリしてきて、結果的にスリム化につながりました。その効果として「PTAのイメージが変わった」と言われることが増えました。
パルちゃん:といいますと?
佐藤会長:「PTAは、仕事がいっぱいで大変そう、昼間に時間を取られる、みたいなイメージがあったけれど、入ってみたら、ずいぶんスッキリしているんですね」と。ウワサや、メディアが流すマイナスイメージで、出来ればやりたくないと感じていたけど、実際はそうではなかった、みたいな。ITで情報共有すれば、時間帯に拘束されることが無くなり、その分でも負担は減ったと思います。
パルちゃん:これからのビジョンはありますか?
佐藤会長:もっと密な情報共有ができたら良いですね。そして、そもそもPTAって何のためにあったのかという原点に帰りたい。その年度年度で課題は変わるのですから、「例年通り」という活動は本来ありえないと思うんですよね。また、会員個々の事情も違うから「みんな同じことをやらなければいけない」ということでもないんじゃないかと。
でも、一方では、毎年会員が入れ替わっていく中で、前年踏襲でないと組織が動かないことも確か。そこをどう折り合いをつけて着地させられるか。PTAの中で考えて、多くの意見をもらって、進めていければと思います。
パルちゃん:ありがとうございました。
■柏尾小学校
◆柏尾小学校PTA役員の皆さん(令和5年度)