戸塚パルソ通信@メール 第117号
戸塚宿を行く(地域逍遥)
vol052
豊穣の守り神戸塚穴守稲荷
■戸塚穴守稲荷
横浜銀行の敷地内にめり込むように鎮座する「穴守稲荷」。
お稲荷様お馴染みの赤い鳥居と祠の隣に「旭弁財天」の石碑が残ります。「旭町」ゆかりの弁天様かもしれません。
弁財天は、神社に祀られる場合、宇賀神(蛇の神様)として祀られますが、時々、稲荷神(狐)・荼枳尼天(狼)として祀られることがあります。
これは、蛇も、狐や狼も、農作物を荒らすネズミなどの天敵であり、五穀豊穣の守り神という共通点から、いつの間にか習合していったものと思われます。
おそらくは江戸時代、柏尾川沿いに広がっていた水田の守護として信仰されていたものでしょう。
近代化、再開発を超えて、未来へ繁栄と豊穣を願う、戸塚の守り神です。
●戸塚穴守稲荷