戸塚宿を行く(歴史探訪)

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戸塚パルソ通信@メール 第160号

戸塚宿を行く(歴史探訪)

vol077

親鸞ゆかり・波瀾万丈の禅寺正安寺

正安寺

■〒244-0841 栄区長沼町636番地

■浄土真宗の開祖・親鸞聖人にゆかりがある、臨済宗の禅寺である正安寺を紹介します。

■波瀾万丈の歴史

正安寺は、元は天台宗寺院で能満寺と言いました。
寺伝によれば、貞永元年(1232)に浄土真宗の開祖である親鸞聖人が七夜の宿を取り、その学識に敬服した当時の住職が、浄土真宗に改宗したと言います。
親鸞聖人が宿を取った時、手ずから彫った阿弥陀如来像が、当寺の本尊と伝えられています。
親鸞手彫りの仏様をご本尊とする「親鸞鎌倉入り草鞋脱ぎの寺」として、近隣の浄土真宗の中心的な寺院であったと伝わります。
ところが戦国時代。当地を支配していた後北条氏が念仏を禁止し、浄土真宗寺院の弾圧を行います。
能満寺をはじめとする近隣の浄土真宗寺院は、鎌倉の円覚寺に助けを求め、臨済宗に改宗することで難を逃れます。能満寺は、その時に正安寺に改名しました。
やがて後北条氏が滅亡し、徳川の時代になると、浄土真宗への弾圧も解けたため、それらの寺院は、臨済宗から浄土真宗へ戻ったのですが、正安寺のみ、臨済宗の寺院のまま、現代に至っています。

■親鸞聖人ゆかりのお寺

■伝・親鸞作の阿弥陀如来像(ご本尊)

衣の裾部分に「善信」という親鸞聖人の別名が刻まれています。
親鸞立ち寄りと言われる1232年よりも半世紀ほど新しいものという鑑定もあるそうですが、繊細な作風や写実性から、鎌倉地方彫刻の特色が顕著な傑作であるとして、横浜市の指定有形文化財になっています。

■親鸞聖人お手植えのイヌマキ

樹齢740年と推定される境内の古木。立ち寄られた親鸞聖人が自ら植えられたという伝承があります。
イヌマキの古木特有の板状になった枝が見られ、その貴重さから横浜市指定天然記念物になっています。

■長沼宗政の碑

正安寺を開基したと言われているのが、鎌倉幕府の有力御家人である長沼宗政です。
長沼判官とも呼ばれた彼の墓という遺構が近隣の「判官台」と呼ばれた場所に存在しましたが、開発によって取り壊されてしまいます。
当時の正安寺の住職がそれを惜しみ、境内に長沼宗政の法名である「正安寺殿功山甫公大禅定門」の碑を建立しました。
正面の彫刻は、「テレビドラマ水戸黄門」の題字でも知られる円覚寺の朝比奈宗源老師の書によるものです。

■地域に開かれたお寺として

正安寺さんは、地域に開かれたお寺として、さまざまなイベントを開催されています。

毎月、第2水曜日には座禅会を、第4木曜日にはボッチャ体験会やキッチンカーを呼んでのイベントを、行い、地域に皆様との交流を深めています。
これからもさまざまな形で、地域と共に歩んでいく、正安寺さんです。