お店紹介
街と共に守り続けたい伝統の技。
襖・掛軸・額・内装
創業一世紀 和の彩り・伝統技術 なかむら経師・表装店
大正8年創業。戸塚で一世紀にわたり営業する、なかむら経師・表装店。
経師とは書画を掛軸・額・屏風・襖などに仕立てること。元々は寺院でお経を巻物にして長く保存するための技術だったそうで、医師や技師などと同じ師の文字は、その技術が尊ばれた証拠。なかむら経師・表装店は、芸術的な匠の技を今に伝えています。
住所 | 〒244-0003 横浜市戸塚区戸塚町16-19 |
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電話 | 045-881-0817 |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
定休日 | 日曜日、年始 |
代表者の中村直さんに伺いました。
パルちゃん:「なかむら経師・表装店」さんは、戸塚で創業して一世紀になるそうですね。
中村さん:はい。私で3代目です。ところがこの前、創業者である祖父の父、私のひいお祖父さんの名刺が偶然見つかりまして、「表直(ひょうなお)」という屋号で、長者町で経師表具屋をやっていたことがわかりました。
パルちゃん:すごいですね〜。また歴史が古くなった訳ですか。まさに家業、という感じですが、別の仕事につくことは考えたことはないのですか?
中村さん:なかったですね(笑)。高校生まで家の手伝いをしていましたし、大学に行っても家を手伝いながらの通学、卒業するとすぐ技能士の訓練校で表具と壁装の資格をとって、この仕事に入りました。
パルちゃん:一直線ですね。ところで経師というと、一般的にはふすまがなじみ深いと思うのですが、良いものの見分け方を教えていただけますか?
中村さん:最近出て来た、安いふすま張り替えは、上張の上に新しい上張をしてしまうものがほとんどです。それだと何回か繰り返すと、ふすまが板の様に重くなってしまいますし、ふすまが反り返る要因になったりして、立て付けが悪くなる元になります。良いものは下地をきちんと張り替えて汚れを取り、さらに袋張りを細かく入れて空気を含ませることで、軽く、それでいながらピンとしたふすまになります。下地の汚れは後々のトラブルの元なので、キチンと落としておくことが必要です。「なかむら」のふすまはお施主さんからのクレームがないからと、必ずウチを指名してくれる大工さんもいますよ。
パルちゃん:最近は和装がブームですが、影響はありますか?
中村さん:和装がブームというより、和洋折衷という感じでしょうか。ヨーロッパの有名ブランドのスカーフを額装する方や、古い着物を洋間にも合うつい立に仕上げる方など、自由な発想の方が増えて来たように思います。
パルちゃん:新しくなった戸塚にひと言お願いします。
中村さん:新しくなって、防災関係はしっかりしましたね。ウチは紙を扱うので、水害は深刻な問題でした。その心配が少なくなったのはうれしいです。けれど、新しくなったことで、人と人との関わりが希薄になったら淋しいです。その点は、いつまでも昔ながらの下町の戸塚を残して欲しいですね。
パルちゃん:ありがとうございました。
※インドアGoogleマップに対応しています。(一部店舗除く)
和洋様々に仕立てられた表具
伝統の技で仕上げる障子・襖。新しい年を気分一新で迎えられます。
額装も、作品にあわせて、ピッタリのサイズを一つ一つ手作りで対応します。