TOP > Victoriaリーグ1部(2019年) > バックナンバー > 「GOLGOが史上初の1部・2部リーグ制覇達成!!」
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 ちゃんぷるーず     0        0        0        0        0        0        1        0        1    
 GOLGO B.C     0        0        0        0        0        0        1        1        2    
GOLGO B.Cが新タイトル獲得!両豪華投手陣の投げ合いはサドンデスで決着!!
時折晴れ間ものぞいた第1試合より雲が広がり始めた1月12日午前10時15分。決戦の地・明治神宮野球場を舞台に、この日の第2試合として行われたのは、3部の死闘に続きこちらも大熱戦が予想される「ちゃんぷるーず × GOLGO BASEBALL CLUB」の最高峰1部リーグの決勝戦である。 戦いの先攻は、今季からVictoria全大会の参戦を果たし、そのうち3大会で準決勝の舞台まで勝ち進んだ常勝チームちゃんぷるーず。サマーカップ、オータムカップでは大熱戦の末敗退となってしまったため、この1部リーグのタイトルはなんとしても獲得したいところだ。そんなチームを引っ張るのはキャプテンで扇の要を守る大元。プレーヤーながら、ゲームの流れを読むチームの首脳的役割も担う。捕手ながら2番を打ち、攻守の要の彼の活躍が勝利には不可欠だ。また、石川、奈良、相原、三戸、山崎の5人のエース級投手をどのように継投するかにも注目である。 対する後攻は、2015シーズンにVictoria2部リーグを制覇し、今季は最高峰リーグで悲願のファイナル進出を果たしたGOLGO BASEBALL CLUB。1部に昇格し4年目の今季、主将の横井を中心にフォアザチームの精神で前人未到の1部、2部ダブル制覇を目論む。注目選手に名前があがった捕手の江見は「昨年は神宮にあと一歩届かなかったので、1年間悔しい思いをしました。全員で優勝を掴みとりたいと思います!」と気合十分といった様子。 先発の佐久間、リリーフに控える長谷川・林田のGOLGO強力投手陣を巧みにリードし、予選リーグで敗退しているちゃんぷるーずにリベンジを果たすことができるか。 そんな最強王者を決定するに相応しい両チームのハイレベルな対決は、この日の第1試合に続き、稲垣(慶)主審のプレーボールで切って落とされ、最初にチャンスを迎えたのはGOLGOだった。1回表を佐久間が気迫の投球でちゃんぷるーず打線を三者凡退に切って取ると、その裏の攻撃、1アウトから2番渡邊がサード強襲ヒットで出塁すると、3番橋本もレフト前ヒットで続き、1アウト1,2塁のチャンスを迎える。ここでチャンスに強い4番長谷川が放った打球はショート後方へ。落ちるかと思われた打球をちゃんぷるーずのショート鎌田が好捕、2塁ランナーが飛び出しておりダブルプレー。ちゃんぷるーずは名手鎌田の好守でピンチを切り抜ける。
次に先制のチャンスを迎えたのはちゃんぷるーず。3回表、1アウトから9番中村がセンター前ヒットで出塁すると、1番脇のライト前ヒットで1塁ランナー中村が一気に3塁まで進む。さらに脇が盗塁を決め1アウト2,3塁とし、チーム首位打者2番の大元を迎える。このビッグチャンスでちゃんぷるーずは2度に渡ってエンドランを仕掛ける。警戒したGOLGOバッテリーがウエストボールを投じるも大元が技術を見せ、何とかファールで逃げる。さらに3度目のエンドランを仕掛けるが、ここも佐久間がウエストボールを投じ、大元が何とかバットに当てるもサードフライ。3塁ランナーが飛び出しており、ダブルプレーでちゃんぷるーずは無得点となった。まさに最高峰リーグらしい、ハイレベルな技術と読み合いの見どころある場面であった。 ちゃんぷるーずは1,2回を奈良、3,4回を石川、5回を相原が無失点で抑えると、GOLGO先発の佐久間も負けじとスコアボードに0を並べ、1点を取った方が勝利に大きく近づく展開に。迎えた6回表、ちゃんぷるーずは1番脇が四球、2番大元が進塁打で1アウト2塁のチャンスを作ると、ここでGOLGOはマウンドに長谷川を送る。続く打者が凡退し、2アウト2塁となり4番今村を迎える。すると、チーム一頼れる男が長谷川の変化球をセンター前へと運び、2塁ランナーの俊足脇が3塁を回り待望の先制点かと思われたが、ここでセンター渡邊がホームへノーバウンドのレーザービーム。間一髪アウトとなり、GOLGOがビッグプレーでピンチを切り抜けた。
その勢いのまま3番からの好打順で勝ち越したいGOLGOだったが、その前にちゃんぷるーず相原が立ちはだかり、三者凡退。勝負の行方は、時間の都合で7回から突入したサドンデス戦へと委ねられた。
表のちゃんぷるーずは、先頭が倒れ2アウト満塁となるも、準決勝でサヨナラ打を放っている三戸を代打に送る。三戸はきっちり四球を選び、ちゃんぷるーずが1点を先制。ついに均衡を破る。1点を先制されたGOLGOの攻撃は、6番の川崎から。ちゃんぷるーずはこの回から山崎をマウンドに送り必勝態勢。川崎が山崎の剛速球の前に三振に倒れ、2アウト満塁。追い込まれたGOLGOであったが、代打の中野がしぶとく四球を選び、土壇場で試合は振り出しに戻る。
両者譲らない展開となった試合は、サドンデス2イニング目に突入。表のちゃんぷるーずの攻撃は、2番手長谷川投手の前に無得点となり、GOLGOが絶好のチャンスを迎える。先頭の9番瀧口が持ち味を活かしフルカウントまで粘ると、山崎が投じた速球を叩きつけた打球はショートへ。高いバウンドとなり、ショートは送球できず3塁ランナーがホームイン。GOLGOが劇的なサヨナラ勝利を収め、史上初の1部、2部優勝の快挙を成し遂げた。 優勝インタビューに答えた久田代表は、「打てないのはいつものことで、佐久間と長谷川に頼りきりなのですが、決勝もそのような展開になり、最後は瀧口がよく打ってくれました。ちゃんぷるーずさんは予選リーグでも対戦していますが、その時は負けていたので、決勝では勝てて良かったです。来季も今まで通りやる事をやって1点ずつ積み重ねていって、それをしっかり守る野球を続けて行きます」と劇的な試合を振り返り、来季もGOLGO野球を貫き続けることを誓ってくれた。
一方、互角の戦いを見せ、何度も得点のチャンスを作るも1点が遠く、惜しくも敗戦してしまったちゃんぷるーず。今季は4大会中3大会で準決勝に進むなど、今季のVictoriaを最も盛り上げたチームであることは間違いないだろう。今日の惜敗の悔しさをバネに、来季こそのタイトル奪取を大いに期待したい。
【MVPインタビュー】#14 瀧口 翔太
【GMインタビュー】#8 久田 太郎
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