ホーム > 受託検査 > 脳由来神経栄養因子(BDNF)   Rev.190621
受託検査 ホルモン内分泌
【脳由来神経栄養因子:BDNF】
脳由来神経栄養因子(BDNF: Brain-derived neurotrophic factor)は、神経細胞の生存・成長・シナプスの機能など、神経細胞の成長、調節に必要とされる蛋白質。 BDNF受容体(TrkB)を介し、神経細胞の生存維持、神経突起の伸長促進、神経伝達物質の合成促進などの作用を示す。 神経変性疾患(アルツハイマー、筋萎縮性側索硬化症:ALS)において低値を示すほか、鬱、ストレスのマーカーとしても注目されています。
項目名 検体の種類 動物種 保存
方法
検査
方法
検査
施設
検査費用
(税込)
備考
脳由来神経栄養因子
(BDNF)
血清/血漿 0.5mL注1)
※最少検体数:10件
ヒト 凍結 ELISA (問合せ) 参考値:なし
単位:ng/mL
血清/血漿 0.5mL注1),注2)
※最少検体数:10件
動物種 凍結 ELISA (問合せ) 参考値:なし
単位:
ご注文方法
※上記検査項目につきましては予告なく改廃される場合があります。ご注文の際には、予め弊社担当者まで仕様、価格、納期をご確認ください。

注1)BDNF濃度は血清と血漿とで大きく異なります。検査をご依頼の際には、血清と血漿を明確に区別してご提出ください。検体区別が正しくないと 測定不可となる場合があります。

注2)全ての動物種に対応できるわけではありません。ご依頼前に必ずご相談ください。
メールでのお問合せはこちら

「最少検体数」の記載のある項目について
特注検査のため、最少検体数以上にてお申込みください。 最少検体数未満でご依頼の場合には、
最少検体数分の検査費用がかかる場合があります。
最少検体数10件の場合: 1~9件の費用 = 単価 x 10件分の費用がかかります。
基準値、参考値はありません。研究用試薬を用いた分析のため、ロット差、バッチ差等が出る可能性があります。
検体の性状等により、誤差を含む可能性や、検出下限以下になる可能性もあります。
参考データ
検量線の形状


同時再現性
Sample BDNF(ng/mL) Mean S.D. C.V.
血清A 131 136 145 139 138 6 4%
血清B 464 483 447 478 468 16 3%
ヒト血清を同一プレート内で繰り返し測定したときの再現性は上記の通りです。

日差再現性
Date Day 1 Day 2 Day 3 Day 4 Day 5 Mean S.D. C.V.
BDNF
(ng/mL)
463 381 388 483 376 418 51 12%
予め分注凍結したヒト血清を、異なる日、異なる試薬ロットで測定したときの再現性(C.V値)は12%でした。

希釈直線性


凍結融解特性

ヒト血清を繰り返し凍結融解した場合、少なくとも2回までは有意な変化はありません。

BDNF濃度分布

血清と血漿とでは濃度が大きく異なります。これは血液凝固に伴い、血小板からBDNFが放出されるためです。 血漿サンプルでも、採取状況(血小板の活性化⇒顆粒放出)により、数値が高めになる場合があります。

※弊社における試験データです。弊社のご提供する受託検査では、概ね上記のような結果が得られていますが、ご依頼頂いたすべての試験において、必ずしも同様の性能を保証するものではありません。 また、実際の測定には、施設、環境、測定者の手技等が影響を与える場合があります。弊社にて販売している試薬で同等の結果が得られることを保証するものではありません。 データ、図表等無断転載を禁じます。引用、利用される際には、必ず事前に弊社の承諾を得てください。

ご質問などお気軽にどうぞ(メール)
技術情報
No. 【タイトル】 【内容】
1 血清と血漿における
BDNF濃度の違い:
BDNFは血清中のほか、血小板の顆粒に多く含まれ、血小板の活性化に伴い、血清中に放出されます。 このため血清中のBDNF濃度は血漿にくらべ20倍程度の高値を示し、また、健常者において、血清と血漿中のBDNF濃度は 必ずしも相関しません。文献上も、血清で評価したもの、血漿で評価したものがありますので、試験を計画される際には、 血清を採用するか、血漿を採用するか、必ずご確認ください。
また、血清と血漿とでは、測定条件(希釈率)が異なりますので、検査をご依頼の際には、検体種別(血清/血漿)を 必ず明確に区分してご提出ください。検体種別を誤ってご提出いただいた場合、測定値が出ない場合があります。
2 血漿調製例: ・氷冷下にて採血し、直ちに1000G、2~8℃にて15分間、低速にて遠心を行い、乏血小板血漿(Platelet Poor Plasma)を調製します。 抗凝固剤にはヘパリン、EDTA、クエン酸を使用できます。採血後30分以内の遠心を推奨します。

・調製した乏血小板血漿を10,000G、2~8℃にて10分間遠心して、血漿を回収、直ちに凍結保存します。
血小板は、細い採血針、撹拌、血管壁の損傷など、様々な要因により活性化されます。採血の際には十分ご注意ください。

【血小板活性化を最小限に抑える採血例】
・駆血は最小限にとどめる、あるいは駆血帯を使用せずに採血
・採血針は21Gより太いものを使用
・抗凝固剤には3.2~3.8%クエン酸Naを使用
参考文献: 血栓止血学会誌27(3),365-369(2016)
3 検体必要量について: 希釈測定を行いますので、実際の検体使用量は、血清の場合3μL、血漿の場合は30μLです。
4 種差について: ヒト、マウス、ラットにおけるBDNFのアミノ酸配列は同一とされています。 種差は少ないとされていますが、弊社で使用しているヒトBDNF ELISAキットをFCS(ウシ胎児血清)に適用したところ BDNFは検出下限以下でした(社内データ)。
5 影響因子について: BMI、アルコール摂取、ストレス(スポーツ選手)、職場における適応障害、アルツハイマー等の神経変性疾患において BDNF濃度の変動が報告されています。食事(食品因子)の影響に関する報告もありますが、論文によって異なる結果が報告されており データの解釈には注意が必要です。
6 血清/血漿以外のサンプルについて: 唾液、組織、血清エクソソーム中のBDNF測定につきましては、個別にご相談ください。
ご質問などお気軽にどうぞ(メール)
受託検査,ホルモン,バランス,エストラジオール,estradiol,E2,女性ホルモン,更年期障害,不妊,妊娠,生殖,分析,抗加齢,骨粗しょう症,骨粗しょう症度,アンチエイジング,抗加齢,抗老化 関連マーカー,測定,human,ヒト,blood,血漿,plasma,serum,血清,血液,全血,日本老化制御研究所,日研ザイル
お問合せ/ご要望フォーム
ご芳名、ご連絡先は差し支えない範囲でご記入ください。
ご返事が必要な場合は、必ずメールアドレスをご記入ください。
ご芳名:
E-Mail:
ご所属(任意):
ご住所(任意):
TEL(任意):
FAX(任意):
項目名:
お問い合せ内容:
個人情報保護方針
受託検査/製品に関するご評価(Review)
お客様のご意見ご感想をお聞かせください
ご芳名(任意):※開示されることはありません
項目名:
ご評価:
コメント(任意):
個人情報保護方針
受託検査:血清、血漿、組織、唾液のニトロチロシン(3-nitrotyrosine:3-NT)を分析します.ヒト,動物,マウス,ラット,イヌ,ネコ,サル,ウマ,ウシ測定対応。
【ご注意】 弊社の提供する試薬、受託分析サービス等は全て研究用です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。
弊社ホームページに掲載されている酸化ストレス研究用試薬/受託分析に関する 商品情報、文献情報等は、お客様の研究のための参考資料としてご紹介するものです。 これらの情報は研究用のバイオマーカーの臨床的意義を示すものではなく、また臨床検査や医療活動等に用いることを 推奨するものでもありません。
内容を引用される場合には、出典として「日本老化制御研究所」または「JaICA」と記載するようにお願いいたします。 また、図や写真を引用される場合には 弊社の書面による許諾を必ず事前に得るようにしてください。 弊社は本ホームページおよび製品、添付文書等を作成するにあたり細心の注意を払っておりますが、これらによる損害が万一発生した場合でも、 弊社は 責を負いませんので予めご了承ください。
ページの先頭へ