昔、講談社の「日本の名画42 佐伯祐三」という本を買いました。 その解説にブラマンクとの出会いが書いてありました。 美術部でちょろちょろ一年にいっぺんの学園祭に出展するため絵を描いていた頃、佐伯の人形を模写したことがあります。 この絵は大雑把で自分でも描けそうな、それでいて魅力的でぐいと引きつけられました。 医学部を卒業しますと絵を描く暇などまったくありません。 ようやく絵を描くスペースをつくり絵を描きだした頃、佐伯祐三の本を思い出し、その解説を読み返しブラマンクとはどんな人物であろうと思うようになりました。
ある日、沼袋の古本屋で「ブラマンク」里見勝蔵 著( 昭和43年 )を見つけたときの喜び。 オーベルシュルオワーズでの二人の出会い、ブラマンクの人生、考え方、(カラーでなく白黒写真ですが)力強い彼の絵がいくつも出ています。 その絵は佐伯祐三との共通する面も認められました。 その数年後、新宿の古本屋にて「没後30年・フランス野獣派の旗手 ブラマンク展」を発見。 この本にはカラー、詳しい解説もびっしりです。 これは1989年に日本でブラマンク展が開かれたとき出版されたものでした。 ブラマンクの描く花や家、空、木々に感動しました。 |