アブサン
緑の酒





アブサン(緑の酒)
   







アブサン博物館チケット


アブサン博物館
 
  2、3月号の医科芸術にアブサンについての記述がありました。アブサンという酒があるのを知ったのはオーヴェルシュルシュワーズにいった時、アブサン博物館(小さな家)に、そうとは知らず入ったときです。いっぱい写真がはってあって、ラベルやビン、などがあったのを覚えています。


アブサン ドリンカー  ( ピカソ )



ニガヨモギ


カフェにて ( ドガ )
副題 : アブサン ドリンカー
  ニガヨモギという植物を原料とする緑の酒アブサンは、悪魔の酒とも緑の魔女とも言われ、19世紀末、パリで大はやりした。アブサンは強烈な陶酔感と興奮をもたらす、世紀末を代表するお酒。フランスでは20世紀になって製造禁止とされています。パリにお集まった芸術家は時代の古いモラルや規制、アカデミズムを崩そうとして、自由な生き方に憧れボヘミアン的な生活を夢見ていた。ゴッホはこよなくアブサンを愛し、また同時にアブサンを憎んでいた。アブサンとパリはゴッホを崩す原因ともなった。ゴッホはミレーを崇拝(ミレーの絵の影響を大いに受ける。著者は星野和夫さん。長い文章で面白いのですが割愛します。この人に今度会うつもりです。医科芸術に式場龍三郎さんがいたように、今もこのような研究をしている人がいるようです。医科芸術を読み返してみると面白いことがいっぱい載っていることがわかりました。こんな人と会えると思うとわくわくします。)
  ゴッホ自身、カフェとは、人を破滅させることが出来る場所であり、犯罪人にも出来る邪悪な力を持っている場所として、夜のカフェを描いたと言っている。ゴッホはカフェでゴーギャンめがけて突然アブサンの入ったグラスを投げつける事件を起こした。翌日には背後からゴーギャンをかみそりを持って襲った。いろいろ面白いお話が書いてありますが一部だけ書いてみました。アブサンは19世紀後半にヨーロッパで大流行し、19世紀末は多くの芸術家がこの酒を絶賛し、ついには崇めるまでに至った。有名な作家をあげるとピカソ、ゴッホ、ゴーギャン、ドガ、モネ、ロートレック、ランボー、モーパッサン、ボードレール、ヴェルレーヌ、ヘミングウェイなどである。特に、ボードレールやランボーに至ってはアブサンを崇拝するほどであった。