浦島 太郎 関西弁と
東京言葉

           

浦島太郎のお話、不思議に思っていました。助けた亀に連れられて竜宮城に行ったとさ...いいことをしたのに、帰りに乙姫様に開けてはならない玉手箱をお土産に...帰ってみれば時が過ぎ知っていた人は誰もいなくなっています。浦島は玉手箱を開けお爺さんになってしまう、なんでこれが御伽噺、子供に聞かせる話?人助けをしたらいけないのか?と昔から不思議に思っていました。

浦島伝説は中国から来たという説、古事記にも関係しているという説もあるそうです。浦島は乙姫さまといい仲になりました。 しかし彼はホームシックになり故郷に帰りたくなります。乙姫様は浦島が去っていくとき、「もし私に会いたいとお思いになったら、この玉手箱を開けないでください」と言って手渡したそうです。美女と野獣と言うお話では逆になっています。ビースト(野獣の顔をした男)は「私を思い出して私に会いたいと思ったら指輪を回してくれ」と愛するビューティに指輪をわたします。)乙姫様も私に会いたくなったらこの玉手箱をあけてくださいと言えば全て納得のいく話しになっていたのではと思います。浦島は乙姫との暮らしよりも、昔の友や両親と同じように歳をとるのが普通と思ったのでしょうか。浦島太郎は乙姫との生活を捨て昔に返りたかったのだと思います。ところがタイムマシーンに乗って昔に帰れるのではなく自分が歳を取ってしまっただけになってしまいました。

ここでお口直しに関西に伝わる浦島伝説...


     
                 
関西人が標準語を使う。このとき思考形体も微妙に違ってくると感じます。例えば、英語で話します時、複雑な内容になりますと、考える間ができ、話す言葉の意味を考えます。また変な話、英語であれば日本語で言いにくいことも逆に話せたりします。関西弁と東京言葉はそこまで差はないとは思いますが、関西人は本来の関西人と異なると思います。ある種のマシーンは電圧が少し変わると変になります。少しづつ東京にいる関西人は少しづつ元の関西人ではなくなってくるのではと思うのです。

この前、電車内で関西から出てきた男子学生たちがお好み焼きの話していました。聞いていて噴出しそうになりました。

−−−具の話やソース、うどんの話などいろいろでた後、関西のお好み焼きのうまい理由を一人の子が、−−−

関西弁とスピリット、話のオチに思わず笑いそうになりました。東京の方にこれは面白く感じられるのか知りたい気持ちです。

絵画に対する気持ちについてですが、私だけかもしれませんが、「関西にいると美術展が来てもそのうち見に行ったろ、まだ時間あるしなあ」で終わってしまうときがあります。東京にいるとせっかちに「今度の日曜日」と決めて行くようにします。これってやっぱりギアが入れ替わっているのだと思います。