エジプトのレリーフ
クレオパトラがバセドウ病であったという説があります。エジプトに行ったとき、博物館でシーザーやクレオパトラのコイン、レリーフ、彫像を見ましたが、彼女の喉が腫れていたのを覚えています。バセドウ病は女性に多く、目に症状が表れます。ひどくなりますと、放射線療法や手術が行われることもあります。エジプトは人間の美としてヨーロッパの人々の心に組み込まれてしまった、ハードの部分にまでなっていると私は考えています。
エジプトのレリーフで驚いたことが幾つかあります。外科に使われるメスとかハサミが記されていたことです。この間、テレビで吉村教授によるクフ王のピラミッドのなかに、頭の手術を受けた頭蓋骨が見つかった話がありました。何千年前から高度な手術が行われていたと考えられ感銘しています。さらに二人の女性が石に座っているレリーフがありました。この二人は何をしていると思いますか、とガイドに尋ねられ、はてなと考えました。答えは尿を採取し妊娠の判定をしているということでした。現代も妊娠に対して尿検査が行われます。信じられない話ですが、古代エジプト文字で、薬草などを使って、そうしたことがなされていたと記されているということでした。
カッサンドラ
ギリシャ神話を題材にした芸術品は多くあります。その中でもマイセンの人形に多く見ることができます。私が好きなのは、雄牛に乗ったヨロッペ、アポロンとダフネ。アポロンといえば、カッサンドラを思い出します。アポロンの愛した女は皆不幸になると言われています。カッサンドラはアポロンに未来を予見する力を与えられるが、彼をふったため、カッサンドラの予言は正しいけれどその予言は誰も信じません。そのため、トロイは滅んでしまいます。正しいのに誰も私の言うことを信じてくれない、カッサンドラは不遇のうちに亡くなりましたが、彼女の名前は精神科に残っています。 → カッサンドラ症候群