パルソファン図鑑

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戸塚パルソ通信@メール (第2号)

パルソファン図鑑

Vol.001-02

手縫いと足踏みミシンで作る、戸塚のかばん屋。サトウトモヱ さん

■かばん職人としての出発

職人のおじいさまの工房を遊び場にし、商店街を探検して育ったサトウトモヱさん。 やがて進学、就職の時期を迎えます。 サトウさんが最初に就職したのはインド資本の会社。その後の職場も、金融関係、NPOなど、環境問題や貧困など、社会問題に目を向けるきっかけとなる環境が多く、その影響を大きく受けました。 ただ、彼女に「ずっと会社員でいる」という選択肢はありませんでした。まわりの人たちが手に職を持つ職人だったり、家業を切り回したりする独立した事業主ばかりの環境だったためでしょうか。

布と革に囲まれてきたサトウさんは、それら素材を活かす道から、「かばん」を生業に選びます。 加工の為の道具は、椅子店にありました。まさに門前の小僧で、扱い方はわかります。 あとは全くの独学です。自分の感性を頼りに、布と革とで形を作ってゆきました。 わからないことがでてくると、浅草の職人さんや道具屋さんに聞き、さらには、かばんの街豊岡に取材して学んだりしました。

サトウトモヱさんは、屋号を「聞き鞄(ききかばん)」としました。 お客さまの希望や、使い方をじっくりと聞きながら、この世に一つだけのかばんをつくるという意思が込められています。 サトウさんは素材からの声も聞きます。材質の活かしどころをはかることもそう。海外のアンティーク素材からは、それにまつわるストーリーを大事に聞きます。

その点についていうと、日本の古布はストーリーを聞きにくいといいます。 古布は、収集、分別、流通の仕組みが完成していて、職人の手に渡ってくるときには商品としての顔だけになっている。 逆にいえばリサイクルのシステムが確立しているともいえるので、それは良いことなのだと考えることも出来ます。

ただ、アメリカなどのアンティークコットンは「誰が、どこで、どのように使った」ということがはっきりわかっていて、古物商も、それを話し伝えることにやりがいを感じているようなところがあるといいます。 サトウさんも、布たちがたどってきた物語を、次のお客さまにつなげてゆくことの方が得意なのでしょう。

次回に続く

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