戸塚宿を行く(歴史探訪)

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戸塚パルソ通信@メール 第127号

戸塚宿を行く(歴史探訪)

vol059-2

身近に歴史を感じる戸塚の文化財(2)

■木造方外宏遠坐像

平成27年に指定された、横浜市指定有形文化財。
海藏院の開山(お寺を作る時に代表となった僧侶)、方外宏遠(ほうがいこうおん)の坐像です。
鎌倉の円覚寺で活躍した夢窓疎石の高弟で、夢窓疎石没後は、その菩提を弔う黄梅院の住職を務めるほどでした。
1363年に没した記録があり、この坐像はその直後に製作されたと考えられています。
南北朝時代の希少な肖像彫刻として、文化財に指定されました。

■海藏院

■八坂神社のお札まき

平成3年に横浜市指定無形民族文化財に指定されました。
八坂神社(祇園社)が、厄除け・病よけの牛頭天王符を蒔く「お札まき」は、かつて全国的に見られたお祭りでしたが、現代では、非常に希少になりました。
戸塚の八坂神社のお札まきは、その昔の姿を今に伝えています。
女装した氏子の皆さんがお札をまいて歩く姿は、戸塚の夏の風物詩になっています。
女装の意味については、諸説あり、確かなことはわかっていませんが、このお祭りの人気に一役買っていることは間違いありません。

■八坂神社