戸塚パルソ通信@メール 第134号
戸塚宿を行く(地域逍遥)
vol064-2
箱根駅伝のキーポイント権太坂
■箱根駅伝・花の2区
前回に引き続き、箱根駅伝関連の地点を巡ります。今回は権太坂です。
■坂の途中にあるのが育生会横浜病院です。敷地内にモノレールが走る病院として有名。
いまや権太坂の象徴になったサミット
実は、現在箱根駅伝で「難所の権太坂」と呼ばれている国道1号線の坂は、正しくは権太坂ではありません。
旧東海道の権太坂は、現在の国道1号線を外れて走っています。一番よくわかるのがこの「投込塚」で、権太坂を登りきれず亡くなった方を投げ込んだ場所と言われています。昭和30年代の区画整理時に大量の人骨が発掘され、投込塚が伝説ではなかったことがわかりました。
権太坂の名前の由来として、横浜市教育委員会は「老人が、坂の名前を聞かれたのを聞き間違えて、自分の名前を答えた」という、カンガルーの語源みたいな伝承を紹介しています。江戸時代に権太坂の改修を請け負った藤田権左衛門に因むとも言います。「権左坂」が権太坂に転訛したということでしょうが、さてどうなのでしょう。
東海道には山賊の出没する危険な箇所も多かったので、この近辺を根城にしていた山賊の頭目が権太だったのかも?などという空想もできます。
■権太坂