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セザンヌ と 糖尿病

セザンヌがどのように糖尿病 DM(DM:Diabetes Millitus)と診断されたか、治療は?と考えてみました。糖尿病は初めて2世紀頃カッパドキア(現在のトルコ)の医師アレテウス(Aretaeus)が多尿症について記載し、豆を食べることをすすめています。糖尿病はギリシャ語でサイホンという意味で、水を飲んでもどんどん出てしまう状態をさしています。1797年ジョン・ラロウ(Jhon Rollo)による食事摂取による尿の甘味の違いの記載があります。古来、糖尿病は恐ろしい不治の病でした。


糖尿病の歴史について少しふれてみます。



アルタエウス
  1800年代初 尿中のブドウー糖の検出方法が確立し糖尿病診断の決めては尿糖の有無と考えられました。
  1870年 普仏戦争時、パリはプロシャに包囲され食料不足になります。フランスの医師ブーシャルダは彼の糖尿病患者の尿糖、ケトン尿の減少、消失、心臓症状の改善に気付きます。そして1875年初めて食べることを少なくすれば良いと食事療法について記載しました。そしてまた糖尿病の原因が膵臓にあると推測した最初の人間でした。糖尿病患者やそのためになくなった人のバイオプシー(生検組織診断)により、膵臓の萎縮を発見。犬の膵臓摘出により糖尿病の発現を証明しょうとしました。残念ながらこれは犬が死亡したため失敗に終わりました。
  1889年 ドイツの医師オスカー・ミンコフスキーとフォン・メーリングのイヌの膵臓摘出により糖尿病と膵臓の関連が証明される・
  1901年 アメリカの病理学者ユージン・オピーが糖尿病は膵臓内にあるランゲルハンス島不全によると報告。
  1922年 カナダのフリデリック・バンティングとチャールズ・ベストがインスリンを発見する。同年1月、14歳のレナード・トンプソン少年に世界で初めてインスリンが投与される。

セザンヌは、1906年67歳でなくなっています。セザンヌは20年間 糖尿病。一度だけ医師に相談したとあります。セザンヌはエクスの街から山のアトリエまで毎日歩いていました。これは良い運動療法です。また、贅沢はせず質素でした。とは言っても、あのアトリエのお勝手では質素な食事しか作れなかったでしょう。セザンヌは知ってか知らずか、自ら良い治療をしていたと思われます。