戸塚パルソ通信@メール 第107号
地域情報
2021年11月
演劇で防犯・啓発活動俳優 はだ一朗さん インタビュー(1)
横浜市全18区での特殊詐欺防犯啓発イベントの開催に取り組んでいる【表現のチカラ】代表者の俳優・はだ一朗さんに迫ります!
さくらプラザホール前でインタビュー
パルちゃん:特殊詐欺防犯啓発イベント だまされないプロになろう!〜戸塚区〜拝見しました!
行ってきました!特殊詐欺防犯啓発イベント だまされないプロになろう!〜戸塚区〜
はださん:ありがとうございます。
パルちゃん:横浜市の全18区での公演を目指されてるそうですが
はださん:コロナなどでなかなか計画通りにいきませんが、コンプリートを目指すことが大事だと思いますので、一歩一歩進めていきます。
パルちゃん:はださんは、地域ケアプラザにも関心が深くて、横浜市内全部の地域ケアプラザを回られたと伺いましたが
はださん:ええ、防犯の他、認知症のワークショップも行っているので、地域ケアプラザとのご縁も多くて、で、コロナ禍のこの機会に、全部のケアプラザにご挨拶しよう、と。
パルちゃん:すごいパワーですね!
はださん:地域ケアプラザって、地区センターやコミュニティハウスに比べて、地域住民の皆さんの理解度が低いというか、、、
「健康とか、福祉に関することをやってるぽいけど」と、実態に詳しい方があまりいらっしゃらない印象をもちました。よく知ると、地域のために、本当に深いことをやってるんですよ。それが地域住民に知られていないのは、大きな損失だと思います。そもそも地域ケアプラザって、横浜市だけの独自システムなんですよ。それすらあまり知られていません。
私が【地域ケアプラザの広報大使】になれたらいいな、とか考えています。
パルちゃん:それはいいですね!
はださん:全部の地域ケアプラザを回って見て感じたのは、それぞれの施設がそれぞれ個性的だということです。これを紹介するだけで、面白い番組になると思うんで。
地域ケアプラザ(南戸塚)
パルちゃん:特殊詐欺防犯啓発イベントは、どういった経緯で行われるようになったんですか?
はださん:2016 年に「ブルーチェイサー ~空の蒼と海の碧~」という刑事物の舞台をやったんです。オレオレ詐欺を追いかける二人の刑事の物語で、役作りのために相方の田中照人と実際のオレオレ詐欺の現状を調べたら、愕然としました。そこからですね。
パルちゃん:というと?
はださん:特殊詐欺グループというのは、まず、詐欺の対象になりそうな個人情報を集めます。当然違法な手段でです。それを元に、詐欺を仕掛ける対象地域を決め、その地域に合わせた「台本」を書くんですよ。そして、どんなふうにしゃべれとか、「演出」する役割がいて、実際に詐欺を仕掛ける前に「稽古」もする。主犯が匿名で集めた「素人」を、架け子や受け子といわれる犯罪者に育成していく訳です。
架け子や受け子は、息子だとか警察官だとか銀行員だとかの「役」を与えられて、「演じる」のです。もちろん、相手方が、どんなふうなリアクションをするかわからないから、「即興」での返しもやらせる。即興劇なんて、演劇の中でも高難度の部類ですよ!?
これはもう、まるっきり「劇団」なんです。
私の大好きな演劇が、生きてきた劇団というシステムが、犯罪者集団に悪用されているのを見て、ひとりの演劇人として、恐ろしく、また、いたたまれなくなりました。表現者として、何かできることはないか?
そう考えている時に、お客様の声があったんです。
パルちゃん:どんな声ですか?
はださん:「ブルーチェイサー」の中に、「特殊詐欺を防ぐ方法」をレクチャーするシーンがあったんですが、それを『防犯の啓発につかったらどうか?』と。
パルちゃん:ああ
はださん:そのことを、民生委員さんにツテがあったので相談したら、そこから警察に話が行って、一気にまとまりました。そして、地域のお年寄りの食事会で上演したら、ウケまして
2017年4月21日、初「防犯演劇」(大阪市淀川区)
パルちゃん:そうですか
はださん:で、大阪府警が行う防犯のイベントがあるので出てみないかと。出場したら大阪府じゅうの防犯協会から引き合いをいただいて、という感じです。
2017年10月7日、大阪府警主催「全国地域安全運動大阪府民大会」(エル大阪)
パルちゃん:その頃は大阪で活動されていた。
はださん:はい。そうやって防犯啓発イベントをしているうちに、神奈川のことが気になりまして、調べてみたらなんと!
パルちゃん:なんと!
はださん:神奈川県の特殊詐欺被害額は、大阪の約1.5倍もあったんです。これはいけない、神奈川での啓発を進めないと、と思ったんですが
防犯啓発イベントの神奈川での普及を目指すことを決意したはださんでしたが、、、、、、(以下次号!)