フロリダ産完熟グレープフルーツ

フロリダ 完熟グレープフルーツの概要

FLORIDA

現在日本は、「フロリダ産」「カリフォルニア産」「イスラエル産」「南アフリカ産」「キューバ産」など、世界各地よりグレープフルーツを輸入しています。その中でもフロリダ産のグレープフルーツは、「味」「品質」において最高と言われ続けています。日本がグレープフルーツの輸入を解禁したのも、フロリダ産が初めであり、輸入期間も10月~6月と輸入グレープフルーツの中では一番長く、輸入量も全体の90%以上を占めています。
日本では一般にフロリダ産と呼ばれているグレープフルーツはフロリダ州の東部海岸 インディアンリバー地区を指し、このインディアンリバー産のグレープフルーツが 世界最高と評価を受けております。しかしながら、2004年のハリケーン、その後のカンカー病等によりインディアンリバー地区が 大被害を被り、現在は味・品質共に落ちる内陸部からの輸入が多くなっております。
このような状況においても、弊社の完熟グレープフルーツはあくまでも味・品質共に良い インディアンリバー地区にこだわっております。
では何故インディアンリバー産のグレープフルーツが極上品であるか?
まずインディアンリバー地区は極端な平地を形成しており、この平地が地表下2-3フィートという 高い地下水面とあいまって、樹木に十分の湿度を提供しています。 土壌は有益なカルシウムとその他の無機質に恵まれており、地層も無機質と栄養素を含む コキナ石灰岩からなっております。まさに自然の恩恵そのもので、薄皮で糖分の多い極めて高品質のグレープフルーツを生み出し 世界中でその品質が高く評価される理由となっています。
弊社はこのインディアンリバー地区においてIMG Citrus社と共同して独自の農園から 独自の栽培管理を導入してさらに高品質のグレープフルーツをご提供できるよう 日々努力と研究を重ねております。

畑について

グレープフルーツ畑

弊社が輸入販売しております完熟グレープフルーツには主に2ヶ所の畑があります。
1つはST.LUCIE COUNTY(セントルーシー カウンティー)にあるHerder Canal Grove (ハーダー キャナル グローブ)、もう1つはINDIAN RIVER COUNTY(インディアンリバー カウンティー)にある6 Wheel Grove(シックス ホエール ブローブ)です。 両畑共インディアンリバー地区にあります。

Herder Canai Grove

セントルーシーカウンティーにある畑で、作付面積は約800エーカー(約96万坪) あり、約40%のホワイトと約60%のルビー系(ルビー・フレーム・スタールビー)。 木の樹齢は22~3年で、ルーツストック(接木)は糖度が高くなるといわれている サワーオレンジです。

6 WAEEL GROVE

インディアンリバーカウンティーにある畑で、作付面積は約400エーカー(約48万坪) あり、約65%のホワイトと約35%のルビー系。 木の樹齢は18~20年で、ルーツストックはサワーオレンジです。

畑の管理について

葉やフルーツが地面についていない
木々の間を清掃
車ごと消毒するゲート
ウエザーインフォメーション

Herder Canai Grove、6 Wheel Grove共に、畑の管理はしっかりしており 品質に対して高い意識を持っております。

・フルーツ収穫後、きれいに剪定をおこなっており、これによりフルーツのメラノーゼ、 ラスマイトなどのカビの発生を軽減し、いらない枝葉を切ることにより、葉とフルーツ が擦れてできるウインドスカーを少なくすると共に、多くの栄養分をフルーツに 回して糖度を上げております。

・またこれらの畑では、木の横と上だけの剪定だけではなく、葉が地面に付かないように 下側も剪定しております。日本の果樹では良く見られますが、ここフロリダでは珍しく これにより地面からの虫や細菌の侵入を防ぐことができます。

・大型の熊手のような機械をトラクターにつけ、木と木の間の地面を掃除しており これによりカビ・細菌の発生を抑えております。

・日々の管理として、100フィート(約30.5m)毎の土壌、木自体、及び葉の  養分や成分を分析し、その分析値を衛星で管理しており、これにより100フィート毎の  栄養分の差を均一化するようコンピューター制御を搭載したトラクターにより肥料、及び栄養分を調整して与えております。

・通常、散水には畑の側面を流れる川の水を汲み上げて使用しますが、これについてもコンピューター制御の細菌除去装置付きのマイクロフィルターを使用し、マイクロジェットで散水し、バクテリア等の細菌が入らないよう管理しています。

そのほかにも果樹園の入り口にあるゲートで、車・人間共に消毒をしなければ 入園できず、各地域からの細菌やバクテリア等が入らないように厳重な措置をとっています。
また、Adecon Telemeterというウエザーインフォメーションを導入しております。 これは畑の中に立てた4m位のポールで、その上部と中部にコンピューター制御の 機械が取り付けられており、温度、湿度、風速、風向、雨量などを衛星を使って 管理しており、即時に畑の状態が把握できるようにしています。 またもう一つの重要な使命は、中部にある機械の先端部分に果樹の葉を乗せると 果樹の水分量等が判明し、あまり水分量が多い時はフルーツが痛みやすいため 収穫を控えるようにしております。
上記から、この生産者は今までの生産概念を覆す、新しく、かつ意欲的な考え方でグレープフルーツ作りを目指しています。彼らは、アメリカ人ではなくフランス人だということもあるのかもしれませんが、旧態依然としたフロリダグレープフルーツに疑問を持ち、「フルーツにも、人にもやさしく、そしておいしいグレープフルーツ」をコンセプトに極力農薬を押さえる低農薬製法も目指しています。このようなコンセプトや、畑の管理により糖度が高く、酸度とのバランスの良いフルーツができています。

“Image”ブランドとは

完熟グレープフルーツ

上記、厳しい管理のもと生産された完熟グレープフルーツを"Image"ブランドとしています。私たちエバーフレッシュでは、それらを専用の緑色のカートン(箱)に詰めて輸入しています。この"Image"ブランドのグレープフルーツは、大玉(2Lサイズ)のため、輸送中の変形を防止するために、ハニーコムパック(蜂の巣のような仕切り)として箱に詰めています。

完熟Imageの定義

完熟シール 基本的に糖度が11°以上ですが、完熟においては糖度以上に味において大切なのは 糖酸比のバランスであります。これをレシオ(糖度÷酸度)と言いますが、このレシオが 9以上の場合人間が甘みやうまみを感じると言います。 我々は糖度だけにこだわらず、このレシオ9以上のフルーツを完熟の定義としております。 完熟現地で糖度及び酸度を検査してUSDA(アメリカの農水省)に 提出しており、この検査に合格したものだけをハート型の中に日本語で「完熟」と 書いてあるシールをフルーツ1つ1つに貼り、またカートンには大きく「完熟」と 書いてあるシールを貼っています。

また、ただ味が良いだけでは実際の消費者への販売は難しいと思われます。まず目で食べる日本の消費者に対して外観の良さ及びワックスの輝き等も重視して より良い選別、より良いワックスの商品を提供していきたいと考えております。