武蔵野幼稚園の保育は見えないもの、心を育てる保育です。2歳、3歳、4歳児は人間として生きていく力、人になっていく過程と捉えて発達の筋道を大切に丁寧に取り組みます。年長組になると育ててきたもの・成長が実感として見えてきます。特に卒園して小学校に行くと子どもの育ちの実感がより強く思われるようです。皆、自信を持って学校生活を送られているようです。
3人のお子さんを武蔵野に通わせておられるお母様よりお手紙が届きましたのでご紹介させていただきます。
毎日小学校で勤務しながら武蔵野保護者生活をしていると、
①
入学前に園での我が子の様々な面に触れ、様々な壁にぶち当たる経験を通して我が子をよくわかっていること また何かあったときに受け止める覚悟、体勢ができていること
②
母が我が子を通して自分自身とも十分に向き合っていること
③
我が子について語り合える母仲間がいること
これらは当たり前のことでなく、武蔵野でのあの濃厚な時間のお陰だと気付かされます。小学校で苦心するのは、学校生活に適応できない、学習についていけない等困っている子どもに対して親が気付かない、受け止められない、必要な支援を受けようとしないケースが非常に多いことです。さらにはそのような悩みを人に話すという習慣も無いし、話せる仲間もいないため、孤立している母がとても多いのです。
小学校は武蔵野幼稚園とは全く違います。授業をするのがメインの場です。今は3月までに学年の授業を終えることに担任たちは必死です。学期に一度の懇談会は、担任の報告や連絡事項を聞くのみで保護者が話し合うことはほとんど無いし、クラスの母たちの顔を覚えぬままクラス替えになります。学級だよりも出さない担任の方が多いかもしれません。配慮が必要な子でも固定級でなければ、幼稚園のようには丁寧にみてもらうことは難しいです。武蔵野のような環境はおそらく二度と無いのです。
ちなみに我が家の場合は支援を受けていた兄の小学校入学後、担任の先生にはあまり期待しないように、負担をかけないようにしようと抑えめでいました。担任はすごーく怖くて厳しい先生だったのですが、最初から私が特性についてオープンにしたことと、宿題を丁寧に見ている形跡があったことが心を掴んだようで、我が子にはスルーするところはスルーしてくれ、余裕があるときにちょいちょい必要な配慮をしてくれるようになりました。そのお陰で、先生、勉強、学校が大好きになりました。年子の姉も同様です。それ以来担任が変わってもいい循環が続いており、武蔵野ではむしろ「もっと丁寧にみてくださいね」といつも突っつかれていたのに、「お母さんが本当に我が子に丁寧によく向き合っている」といつも先生に褒められます(笑)。
子どもたちもまた、過去の私が経験したことのない信頼の寄せ方をしてくれます。それだけ、親になることや、武蔵野での経験というのは大きなもので、気付かぬうちに自分を育ててくれるのだと思います。たまたま私が学校に勤務しているから感じられるのであって、なかなかそこを感じる機会のないお母さんたちにもいつか伝えたいと思っていました。
まだまだ延々と書きたいことがあるのですが(笑)、この辺で終わりたいと思います。 くどく長すぎる長文、失礼しました。コロナと暑さに負けず、夏休み楽しみましょう♪
学校法人 金子学園 武蔵野幼稚園
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